品質保証

現場ごとに異なる品質保証の取り組みを通じて、一人一人の当事者意識を醸成。ものづくりの精神を、常に最前線で守る体勢を整えています。

品質方針

品質保証体制

歯車専用の測定機器をはじめ、鋳造・鍛造製品を知り抜いたヤマハモーター精密部品製造株式会社ならではの検査体制で、製品に求められる信頼性を高いレベルで満たします。

三次元測定機を用いた高精度な測定

三次元測定では、輪郭形状測定機能付プローブを採用しており、通常の三次元測定機では測定できないプロフィールと図面との整合性確認等、複雑な形状の測定に対応しています。
加えて、プローブチェンジャーの3ステーション設置やモジュラー式治具の採用により、スピーディーな測定を実現。その他にもフルオート機能付真円度測定機等多数の精密測定機を揃えるなど、あらゆる図面要求に対して高精度の測定が可能です。

歯車試験機／アンバランス測定機など、製品に特化した計測

歯車の精度保証には、専用の測定機が必要となります。
ヤマハモーター精密部品製造株式会社は4台の歯車試験機を駆使して、ベベルギアのピッチ・歯フレ・内歯の測定・強ねじれの歯形・歯筋等、歯車の専門家としてあらゆる歯車の精度保証を可能にしています。
またクラッチ、シーブ等のバランス測定も可能なので、厳密なバランスの必要な回転物にも対応できます。

目に見えないところを見る。X線透視装置

X線透視装置、磁気探傷試験等により製品の外部・内部の欠陥の保証を実施しています。
アルミ鋳造では鋳巣の発生が課題となりますが、生産準備段階でX線透視装置にて鋳巣の発生箇所や大きさを確認し、鋳巣の少ない製品の作り込みを行っています。
またヤマハ発動機株式会社様の協力のもと、CTスキャンによるさらに高精度な内部欠陥調査も実施しています。

材料分析による成分・硬度・金属組織観察

ヤマハモーター精密部品製造株式会社では、材料の成分・硬度・金属組織観察等の材料分析が可能です。
量産においては、発光分析装置を使用してのアルミ鋳造品の成分保証から熱処理後の硬度確認等、材料の要求品質の保証を実施。万一の問題発生時には、金属顕微鏡・実体顕微鏡を使用したマクロ・ミクロ組織での調査を実施し、最善の解決方法を検討・実施いたします。

強度保安部品も対応可能。アムスラーによる強度試験

アムスラー試験機を使用して、部品の破壊テストや引張り試験を実施。強度保安部品等の強度特性を有する部品への対応が可能です。

ISO取得状況

年号	株式会社津島ダイキャスト	株式会社刑部合金鋳造所	東洋精器株式会社	株式会社ベスク
2000年	ISO9002認証取得	－	－	－
2001年	2社合併し株式会社ファインキャテックに改称		－	ISO9001認証取得
2002年	－	－	ISO9001認証取得	－
2003年	ISO9001認証取得／ISO14001認証取得	－	ISO14001認証取得	－
2004年	－	－	－	ISO14001認証取得
2011年	－	－	2社統合し東洋ベスク株式会社に改称
2015年	－	－	ISO14001 YMCグループ認証取得
2017年	2社統合しヤマハモーター精密部品製造株式会社に改称

各現場での取り組み

各事業所の生産品目や現場特性に合わせて、高品質を保証する最適な取り組みを実施しています。その取り組みの一例をご紹介します。

トレーサビリティー制度

全てのラインにトレーサビリティーシステムを導入。2時間ごとにワークを残置品置場へ出し、要領書に沿って品質精度確認を行っています。

全員、毎日、実力を試す

品質管理の最後の砦、出荷検査。担当者の検査力量を維持・継続するために、毎日テストを実施しています。

5ステップの繰返し教育

ユニット製品の品質を支える組立作業者の教育制度として、検品と連動した5ステップの作業教育を実施。慣れやゆるみを排除します。

原則活動

ものづくりの根幹である「強い現場」づくりに向けて、
全社体制で「原則活動」を推進しています。

高品質なものづくりは、ひとりひとりの高い意識に根差します。慣習化してしまった非合理な手順、決め事のない作業など、現場レベルで見過ごされがちな問題に光を当て、明確なルールをつくることで理解と実践を促す「原則活動」。ヤマハ精密部品製造は、職場ごとに独自の「原則」を設け、ルールに込められた意義を各々が当事者として深く理解し実践することで、誇りあるものづくり体制を足元から築いています。

ヤマハモーター精密部品製造株式会社

（国内専用窓口 / This number is for inquiries regarding domestic market (Japan) issues only.）